• 11月 15, 2025
  • 11月 17, 2025

母乳育児支援ワークショップにチューターで参加してきました

 2025年11月9日、前勤務先のベルランド総合病院と大阪母子医療センター合同の母乳育児支援ワークショップにチューター(ワークショップグループをまとめる役割)として参加してきました。ベルランド総合病院2013年WHO/ユニセフからBHF(赤ちゃんにやさしい病院)の認定を受けており、勤務医時代に認定取得のため院内で母乳育児(支援)の講演を多く行ってきた経験が評価され、母乳育児支援ワークショップにチューターでの参加の依頼を頂き、開催医療機関以外で唯一僕が出席させていただけることになりました。       

 BFHは「お母さんと赤ちゃんともにメリットの多い母乳育児を支援する中核となる分娩施設」に与えられる認定評価です。全国の分娩施設約2100施設中、68施設※※(2024年12月現在)しか認定を受けておりません。泉南地域では「谷口病院」と「笠松産婦人科」がBFH施設です。ちなみに当院待合室に飾っている絵画は、BFH認定証のレプリカです。                           ※日本産婦人科医会施設情報調査2021, 2022 ※※「日本母乳の会」報告

 今回は、「いま、この時代における母乳育児支援について考えよう」をテーマに各グループで意見を出し合い、グループとして解決策の一つを提案しました。核家族化が進み、SNSで母乳育児情報を入手したり、育児本などでも人工乳がお母さんの育児疲れの手助けになるとの広告があったり、入手するすべての情報が間違っているとは言えないのですが、母乳育児に関する正しい情報が得にくい状況で母乳育児に悩んでいるお母さんやご家族をどのようにサポートさせていただいたら良いのか、難しい問題でした。当日は参加者の皆さんとこの問題を共有でき、本当に良いワークショップになりました。僕は、「母乳だけにこだわらず必要に応じて人工乳も併用して、母乳(授乳)によって母子共に良い影響を受け合いながら、楽しく子育てできるようにサポートする、ことが母乳育児支援」と考えております。また、お父さんの育児休暇取得率が近年上昇してきているため、「お父さんができる母乳育児支援」の提案(お母さんが母乳育児に専念してもらえるような家事のサポートや、お母さんが不在の際は冷凍母乳を解凍して授乳をしてもらう、など)もできればと思っています。     

 当院では現在母乳育児相談会(懇談会)は行っておりませんが、親御様のご希望を多くいただければ今後、対面やオンラインで母乳育児相談会(懇談会)を開催したいと考えております。アンケートや口コミなどでご意見いただければ嬉しいです。

 今後とも地域のみなさんの健康を守るためにスタッフ一同努力して参ります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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